たぶん、自分が手がけた広告の中ではいちばんでかいお仕事。

だって朝日新聞の全国版のカラー全面(全15段)広告ですから。しかもクリスマス商戦時期の。
はじめはラテ欄(テレビ・ラジオの番組表の載っている面)の小さい枠だったんです。当時フリーランス時代、大手広告代理店より受注しました。
しかし、当初押さえていた枠が埋まってしまい代理店がその代替案と出したのが、全面広告。もちろん価格は通常より抑えられてたはず。
カラー全面新聞広告ってそうそう巡り合えるお仕事ではなくて。
そして、この広告でクライアントと共にこだわりがあったのが、
①「なんでもできちゃう」の子供の手書き風
② レゴの持つ伝統的カラー
③ レゴブロックの質感。
当時、デジタルに果敢に挑んでいた自分はマウスや、タブレットでの入力でどうにかこなそうとしていました。でもなかなかクライアントから「子供が描いたように見えない」とOKが出ず。
そこで、クレパスやダーマトでエンボスのある紙で書いて、やっとOKをもらえました。(赤色のダーマトで書いたものをスキャンして色は指定色をデジタル上で着色しました。)
あと苦労したのはレゴブロックの撮影。たくさんのレゴのブロックを箱に色が偏ることなく、散りばめるためにたくさんのブロックをクライアントに用意してもらって、当日はクライアントもカメラマンもアシスタントも、もちろん僕も参加し、みんなで箱に入れていた。(これと似た経験がコンフレークのパッケージ制作でもやったことあり。)あとはレゴのブロックは、ブロックにロゴのエンボスがあって、これをなるべく広告写真でわかるようにしたくて、ライティングなども打ち合わせて、頑張ったこと。入稿するまで写真データの調整も頑張りました。おかげで無事広告も出て、クライアントさんにも満足していただけたよう。
後日談ですが、全国誌のカラー全面広告は通常、代理店の制作部がやることが多く、名もなき若いフリーランスが請け負うことは殆どなく、代理店の営業さんは制作部に大変怒られたとか…
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